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けっこう面白かった。
三億円強奪事件をもとに、ふくらませた話らしい。
今もって犯人は見つからないらしいけれど、あの事件はなんだったのだろう。
この映画だと、変わらない世の中に、何かを変えたい、風穴を開けたい、と願う心から行為として、そんな若者の希求のようなものとして描かれていた。
本当がどうだったかはわからないけれど、60年代はそんな希求や情熱が迸った時代だったのかもしれない。
映画でも、ところどころに、60年代の出来事や様子やノスタルジックに散りばめられていて、私はその時代を生きたことはないけれど、なんとなくなつかしい気もした。
「打倒せよ」と叫びし日々は
この国の勢いありて希望ありし頃
というのは、重信房子の歌集に載っていた歌だけれど、60年代はそんな勢いや希求がまだしもあって、羨ましいような気もする。
今は、起これば変な事件ばかりで、スカッとする事件もないし、なんらの連帯も蜂起もないししようもないし、なんというか、そんなに実際に生きたら60年代もいいものではなかったかもしれないけれど、厄介な時代だなぁと思う。
昔をノスタルジックになつかしんでも仕方ないし、しゃあないか。
初恋の幻想も元気な時代も遠く、厄介な時代を、なんとかシビアに生き抜かなければならないのが、今という時代なのだろうか。