冬の道

「冬の道」


あてどなくさまよう心は、
凍てつく冬の寒さの中。


ぬくもりを求めんとすれども、
憩う場所もなし。


春は遠く過ぎ去り、
今は冬へ向かうばかり。


一人歩く道のりは遠く、
足どりは重し。


この胸に抱く面影のあらば、
まだしもぬくもりのあるものを。


今ははや、面影もなく、
ただ一人、歩むのみ。


冬の道歩き通さば、
いつか春に至らむか。


いつか春に至らむ、
ただ冬の道歩かむ。