- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2002/03/25
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今日、衛生放送でタルコフスキー監督の映画「サクリファイス」があっていたので、見た。
この映画は、柳田邦男さんが柳田さんの息子さんの自死を描いた本「犠牲 サクリファイス」の中にも出てきて、いつか見たいとと思っていたので、やっと今日見ることができて本当に良かった。
柳田さんの本も本当に胸打たれ、大きな影響を受けたけれど、この映画も、柳田さんの本に書いてあるように、本当に深い、考えさせられる映画だった。
この人生は、「名も知らぬ人間の秘かな自己犠牲」に支えられているのではないか、そのことにどれだけの想像力や感受性を持つことができるか。
この映画から、柳田さんの息子さんは、そのようなことを考えておられたそうだ。
私は、この映画は、正直途中はかなり難解だったのだけれど、最後まで見ると、映画の音楽がとても胸打たれる良い曲でもあり、たしかに深い、形容しがたい感じを受けた。
「枯れた樹がよみがえるまで水を毎日そそぎ続ける。」
「何かの目的を持った行為は、いつか何かの行為をもたらす。」
「ものを言うのはやめて、何かをなすべきだ。試みるのだ。」
そんなセリフの数々が、心に残った。