約8割が「自分を大人だと思わない」…新成人の意識調査結果
http://news.walkerplus.com/2011/0107/18/
自分が三十過ぎて思うのは、二十歳ぐらいってまだ子どもだということだ。
自分が二十歳の頃は、いっぱしに随分と生意気で、ずいぶんととんがっていたし、人生もわかったような顔でいたけれど、
まぁ、なんちゅうか、青かったなあと思う。
今もたぶん、より上の世代から見れば、青いのだろう。
大人かどうか、あるいは若いとか年寄りだとかいうのは、すべて相対的なものではなかろうか。
九十か百ぐらいの年から見れば、六十ぐらいの人でも若くて子どものように見えるかもしれない。
十代の人から見れば、三十代の自分はずいぶん年だろうけれど、お年寄りと話していると若くてうらやましいと言われることもある。
あんまり無理に大人ぶる必要もないし、年齢なんてすべて相対的なものだから、過剰に上の世代が責任を押し付ける必要も、あるいは本人が力む必要もないのではないだろうか。
ただ、ひとつ大事なことは、これは年齢に関係ないことだけれど、自分の自由の範囲は他人に迷惑をかけない限りで、ということだ。
そして、自由ではあるけれど、自由であればこそ、自分の行為の責任は自分がとる、ということである。
他人の自由を妨げない範囲であれば、人はなんでもする自由がある。
しかし、他人の自由を侵害すれば、自分もまた自分の自由を主張する権利はなくなると思った方がいい。
他人の自由や尊厳を妨げたり侵害したりすれば、いずれ法的に罰せられたり道徳的に非難されて、自分が報いを受ける。
そこまでなくても、善因善果、悪因悪果、蒔いた種は刈り取るのが人生というのは、心得た方がいい。
最低でも人の自由や尊厳を侵害しないこと。
できれば何か良いことをすること。
それが、大人というか、人間としての最低限の心得であり責務であろう。
二十歳ぐらいでそうそうなにもかも人生わかるわけないし、あんまり大人ぶる必要もない気がするけれど、そのことのみは心得て、あとは自然体に自由にのびのび生きて欲しいものだなあと思う。