ヘーシオドス 「仕事と日」

ヘーシオドス 仕事と日 (岩波文庫)

ヘーシオドス 仕事と日 (岩波文庫)

ヘーシオドスの『仕事と日』が、この前ブックオフで108円でゲットできたので今さらながら読んでみた。
とても面白かった。
地道に働くことの大切さと「正義」の大切さを、古代ギリシャホメロスと並んで最も古い時代の詩人であるヘーシオドスが、神話のエピソードをちりばめながらわかりやすく語っている。
ギリシャやローマの文明の根底には、こうした素朴で誠実な精神がもともとはあったのかもなぁ。
この本が説くような素朴な地道な誠実な精神から逸脱していった時に、どちらも堕落していったのかもしれない。
すぐに読めるし、また繰り返し読みたい一冊と思う。