絵本 「はすいけのおに」

はすいけのおに (ジャータカ絵本全集)

はすいけのおに (ジャータカ絵本全集)

仏教説話ジャータカの中のひとつの物語。

ある鬼が住んでいる池があり、その鬼は池の近くにやってくる生きものを食べていた。

ある時、猿の群れが池の近くにのどがカラカラになってやってきた。

しかし、賢い猿の王様は、すぐに池の周りの足跡が、池に向かっていく足跡はあっても、帰ってくる足跡がないことに気付き、みんなに近づかないように注意して制止する。

そして、真ん中が空洞の葦のストローをたくさんつくり、みんなに離れたところからストローで水を飲ませる。

鬼はくやしがるが、猿たちは無事に水を飲んで帰ることができた。

という御話。

思慮深さや注意力、そしてその力を持ったリーダーの言うことによく聞き従うことが、身の安全につながることを教えてくれる物語だと思う。
ジャータカの絵本を読んでいったら、賢い人間に、子どもも大人もなりそうである。