- 作者: 稲田純子,福田庄助
- 出版社/メーカー: 鈴木出版
- 発売日: 1988/04
- メディア: 大型本
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仏教説話ジャータカの中のひとつの物語。
ある鬼が住んでいる池があり、その鬼は池の近くにやってくる生きものを食べていた。
ある時、猿の群れが池の近くにのどがカラカラになってやってきた。
しかし、賢い猿の王様は、すぐに池の周りの足跡が、池に向かっていく足跡はあっても、帰ってくる足跡がないことに気付き、みんなに近づかないように注意して制止する。
そして、真ん中が空洞の葦のストローをたくさんつくり、みんなに離れたところからストローで水を飲ませる。
鬼はくやしがるが、猿たちは無事に水を飲んで帰ることができた。
という御話。
思慮深さや注意力、そしてその力を持ったリーダーの言うことによく聞き従うことが、身の安全につながることを教えてくれる物語だと思う。
ジャータカの絵本を読んでいったら、賢い人間に、子どもも大人もなりそうである。