「ユダヤ賢者の教え 二巻」

ユダヤ賢者の教え〈2〉 (ミルトス双書)

ユダヤ賢者の教え〈2〉 (ミルトス双書)

とても面白かった。


特に心に残ったのは、ラビ・アキバとその妻ラケルの物語。


貧しい羊飼いだったラビ・アキバを、妻は二十四年間も立派なラビとなって戻るまで待ち続ける。
若くて貧しかった頃、「黄金のエルサレム」というエルサレムの街の景色を掘り込んだ美しい黄金細工を妻にいつかプレゼントしたいと思いながら、当時はできなかったラビ・アキバは、艱難辛苦の末、立派に大成し、長年の妻の労苦に報いるために「黄金のエルサレム」をプレゼントする。


「黄金のエルサレム」という歌があるのだけれど、
http://www.youtube.com/watch?v=JH8gtdDA5x0


タルムードの中のこの物語からきっとそのタイトルをつけたんだろうなぁと読みながら思った。


他のさまざまな物語も、とても胸を打つものや、とても知恵をもらうような、面白いいろんな説話だった。


多くの人にオススメしたい。