絵本 「ふたつの島」

ふたつの島

ふたつの島


パパラギ」と似たテーマについて考えさせられる、すばらしい絵本だった。

やみくもに開発し、秩序と勤勉を最高の価値とする大きな島。

それに対して、のんびりと、分かち合い、自然とともに生きる小さな島。

はたして、どちらが最終的に長続きしたか…。

大きな島のような価値観だけで、この数百年、欧米や、その文明を受けいれた我々日本などはやってきたのかもしれない。
しかし、それが「いのちの掟」に背いているとしたら、この先どうなるのだろう。

本当は、「パパラギ」とともに、子どもよりも大人こそが真剣に読むべき物語かもしれない。