■停止要請「英断」「唐突」「党内調整不十分」
(読売新聞 - 05月06日 21:04)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110506-OYT1T00758.htm?from=y10
英断だ。
もし原子力行政のありかたを見直すべきだと思い、原発依存を改めるべきだと思う国民ならば、この菅首相の英断を支持し、支えなくて、どうするのかと思う。
いつでも、文句を言う人間はいる。
そして、リーダーの決断を、「唐突」だのなんだの反対したい人々はいつも言うものだ。
今までも、菅首相は、原子力行政の抜本的見直しを掲げ、原子力依存を改めて太陽光・バイオマスなど新たなエネルギー重視への転換を主張してきた。
さらに、独立した第三者委員会による原発事故・行政の徹底的検証を行う英断を下した。
http://www.asahi.com/politics/update/0428/TKY201104280553.html
【菅首相:G8サミットで新エネルギー政策表明へ】(5月1日)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110502k0000m010105000c.html
原産複合体にメスを入れようといま菅首相はしている。
その菅首相を応援するのか、あるいは邪魔し反対するのか。
そのことは、今後の日本に責任を持つか、無責任に将来に原子力に関する禍根を残し諸問題を先送りするか。
そのこととイコールと言ってよい。
丸山真男は、かつてニーメラーの言葉を引用しながら、ナチスドイツの苦い教訓として、
「結末を考えよ」ということを述べた。
責任をもってそうしなければ、しばしば社会はとんでもないことになると。
菅首相の英断を支持し、応援していくのか。
あるいは、無責任に倒閣し、いま原発行政にメスを入れ、新エネルギー政策を進めるということの芽を摘み、さらなる政局混乱と迷走を引き起こすのか。
いま、その選択が、日々に政治家にも、マスコミにも国民にも、迫られている。
その選択如何によって日本の今後の命運は大きく変わるだろう。
異常なまでの菅バッシングやネガティブ・キャンペーンや悪罵が菅首相に対して行われているが、心ある国民は、誰が原産複合体にメスを入れてエネルギー政策を変えようとしているのか、そして誰がそれを邪魔しようとしているのか、今は本当にきちんと見つめ、声をあげていくべきと思う。
傍観者や、ネガキャンに踊らされた人々が多数であれば、日本は本当に取り返しのつかない事態になる。
すでに日本は、この二十年、短命政権ばかり続き、「失われた二十年」といわれる問題の先送りと国力の劣化を引き起こしてきた。
「失われた三十年」にならぬためには、菅首相を中心とした安定した政治的統合をつくりあげ、迅速に従来の原発行政の抜本的見直しと原子力依存を改める大胆なエネルギー政策を遂行しなければならない。
心ある国民は、断固、この菅首相の英断を支持し、応援の声をあげていくべきと思う!