諫早湾について

諫早湾の堤防締め切りによる赤潮が天草を越えて八代湾の漁業に深刻な被害をもたらしているらしい。
菅首相が開門の決断をしたにもかかわらず、県は差し止め訴訟を起こしている。
早く開門しないと、漁業被害は深刻らしい。

参照
有明海の環境と生態系に関する調査研究」
http://www.ariakekai.info/index.html 

諫早湾の堤防締め切りにより、海水の攪拌が行われなくなり、そのことが原因で赤潮やシャトネラ・アオサなどの有害プランクトンの大量発生が生じているらしい。
赤潮の原因は「塩分成層」によるそうだ。
塩分成層は、海水の攪拌機能が堤防締め切りにより働かなくなったことによるとのこと。

諫早湾では、調整池の全く効果のない水質浄化対策のために、毎年34億円ほど税金を使っているらしい。
調整池は海水が混じっているため農業用水には全く使えないし、いまやアオサが蔓延しているそうである。
税金の使い方といい、環境に関しても、諫早の話はあまりにも疑問が多い。

それにしても、諫早湾の堤防締め切りにより、天草を超えて八代湾にまで赤潮が広がりハマチの大量死が起こって養殖が壊滅的打撃をこうむっているという話は、どういうわけかあまり報道で聴かない気がする。
もっときちんとそうした情報を報道して欲しいものだ。

参院議長の西岡武夫さんは、このところ何かと菅首相を批判しているが、西岡さんは諫早湾干拓事業の利権と深い関わりがある。
菅首相諫早湾開門の決断をしたことが、あの敵愾心の原因という説もある。
自然環境を重視する人がどちらを支持すべきかは、この問題については明白だろう。

諫早湾有明海は、本来はとても豊富な漁業資源に恵まれた宝の海。
今からでも堤防締め切りをやめて、開門し、海水を入れれば、赤潮の問題はかなり解決されると考えられる。

自然環境や公共の利益を考える心ある国民は、諫早湾についても注視し、菅首相のせっかくの英断をもっと生かして、早急な開門支持へ声をあげ機運を高めるべきなのかもしれない。