元気な日本を取り戻す。
日本を元気にする。
ということを菅さんは言っているのだけれど、
そのためにはどうすればいいのだろう。
もちろん、政治家にはそのために与野党ともにがんばってもらいたい。
しかし、おそらくは、たぶん政治にできることは限界があるし、ある意味たかが知れているので、我々庶民が、ひとりひとり、自分が元気であるためにどうすればいいか、周囲の人が元気になるためにはどうすればいいか、各自考えて行動していくしかないのだろう。
国や社会が元気であるというのは、結局のところ国民のひとりひとりの元気さの集まりだと思う。
つまり、ひとりひとりが元気でなければ、全体も元気なはずがないし、ひとりひとりが各自元気になれば、おのずと全体も元気になるということなのだろう。
あまり政治や社会に文句を言っても仕方ないし、自分としていかに元気に生きていくか、周りの人や社会を元気にするかを、ささやかながら考えるのが良いのかもしれない。
とはいえ、ある程度は日本全体の政治や社会のあり方は個々人の生活にも関わってくるので、政府にはできる限りは良い努力をして欲しいものである。
菅さんの政治で日本が元気になるか、あるいは国民の元気がそがれたり邪魔されたりしないかは、今年よくよく注意して見てみたいものだ。
年頭所感によれば、
http://www.kantei.go.jp/jp/kan/statement/201101/01nentou.html
菅さんの示しているビジョンは、
1、「平成の開国」 TPPなどの自由貿易の促進
2、「最少不幸社会の実現」 病気・貧困・失業などの最少化
3、「不条理を正す政治」 個別の未解決の問題に特命チームを設置
ということらしい。
そのこと自体は、私も異論のない、立派な目標と思う。
私自身がよく使う言葉で言い換えれば、
1、産業構造の転換
2、リスクの社会化
3、説明責任の徹底と首相のリーダーシップ
ということに、多少菅さんの言っている内容と微妙に異なる面や違う部分もあるのかもしれないけれど、おおむね重ねて言えるのではないかと思う。
菅さんの掲げていることが、空文句ではなく、これから先具体的な現実として結実していくことを願う。
ただ、若干気になるのは、年頭所感において、消費増税を含めた税制の問題を特に述べていることだ。
財源や税制について工夫することはもちろん大事なことで大いにやって欲しいが、消費税は増税時期を誤れば橋本政権時に景気を撃沈したように、国民の元気を大いにそぐ事態になりかねない。
橋本政権時の教訓を忘れず、国民の元気をそぐような消費税増税は、もし本当に日本を元気にしたいのであればなんとしても避けて欲しいと思う。
もうひとつの年頭所感として菅さんがブログに100歳のおばあさんからお手紙をもらった話が書いてあるけれど、
http://kanfullblog.kantei.go.jp/2011/01/20110101.html
このおばあさんのことばを無にしないような政治をがんばって欲しいものだ。
この言葉は、国民の多くの願いでもあるのだから。