NHK イギリス庭園物語

以前、NHKでイギリスの庭園の特集があっていた。

http://www.nhk.or.jp/wonder/program/44/index.html


いろんなきれいな庭が映り、なかなか面白かった。

中でも特に感心したのが、最初は全く荒れ果てた野原のような元牧場の土地を買い取って、今はコンスタブルの絵に出てくるようなとても美しい景色の庭に仕上げた夫婦の話。
全くの素人だったのに、ショベルカーまで駆使して理想の庭をつくりあげたそうだ。
人間、一念さえあればなんでもできるのだなあと感心。

また、ロンドンの猫の額ほどの狭い土地に、あらゆる工夫をこらしてけっこう広く見える庭をつくっている人にも感心。
小道を曲がりくねってつくって先を見えにくくし、また一番奥の壁に梯子をつけてまだその先があるかのように見せて、いろんな植物を植えてなかなかひとつの奥行きのある空間ができあがってた。
工夫次第で、人はどんなに狭い空間でも小宇宙をある程度つくれるということなのかもしれない。

あと、なかなか面白かったエピソードは、イギリスは第二次英仏戦争中に、フランス風の庭は非愛国的だということで、イタリアを見習って今のようなイングリッシュ・ガーデンをつくるようになったとのこと。
たしかに、フランスの庭は幾何学的だけど、イギリスはわりと自然っぽい感じではあるよなぁ。
ちゃんと違いを意識してつくったのか。

いつか将来、年をとったら、ガーデニングでもしてみるのも楽しそうだなあと思った。
なかなか大変そうではあるけれど。

いずれにしろ、自分の庭を耕すということが、人間にできる最も尊いことのひとつなのかもしれない。