絵本 「貝の子プチキュー」

貝の子プチキュー (日本傑作絵本シリーズ)

貝の子プチキュー (日本傑作絵本シリーズ)


心に残る良い絵本だった。

最後はかわいそうだけれど、自分の足でどこまでも歩いていき、夜空の数えきれないほどの宝石をその目で見た貝の子プチキューは、本望だったし、生きた手ごたえを確かに得て満足したのではないかと思う。

そして、誰も知らない、こんなふうな、大きな勇気と、かわいそうないのちを持った、小さな英雄は、この自然界に、それこそ今まで山のようにいたのかもしれない。

そんなことを思わされる、素晴らしい一冊だった。