絵本 「わたしのせいじゃない」

わたしのせいじゃない―せきにんについて (あなたへ6)

わたしのせいじゃない―せきにんについて (あなたへ6)

スウェーデンの絵本だそうが、大人も、というより大人こそが、しっかり考えるべきものがつきつけられている。

はじめは、学校のいじめについて、クラスの子たちがそれぞれに、自分は関係ない、自分のせいじゃない、ということをそれぞれにひとりずつ述べている。

やがて、場面が切り替わり、絵ではなく写真になって、世界中の内戦や戦争や飢餓や核兵器の写真が載っている。

そう、私たちのひとりひとりが、他人のせいや関係ないことだとせずに、どの問題も自分の課題として受けとめることが、唯一の、誰かこれ以上嘆き悲しむ人をつくらず、少なくしていくための道なのだろう。