
- 作者: ハリエットジィーフェルト,アニタローベル,松川真弓
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 1990/12/01
- メディア: 単行本
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
すばらしい絵本だった。
戦争が終わったら新しいオーバーを買ってあげるとアンナと約束していた母さん。
しかし、戦争が終わっても、お店はからっぽで、オーバーも食べ物もない。
お母さんはどうしたらいいか考えた。
そして、家にもともとあるものとの交換で、まずはお百姓さんに羊の毛を頼む。
お百姓さんは、春になって羊の毛が伸びたらいいよ、と約束してくれ、それまで何度かアンナはその家に遊びに行き、羊たちとも仲良くなる。
やがて、春になり、お百姓さんは羊の毛を刈って、金時計と交換に羊毛をくれた。
それから、糸紡ぎのおばあさんに糸紡ぎを頼むと、夏まで待ってくれと言われて…。
色は、お母さんとアンナが野原でコケモモを摘み、機屋さんや仕立て屋さんでもそれなりに時間はかかり、随分長い時間をかけて、ついに赤いオーバーが完成。
その年のクリスマスには、アンナは、オーバーをつくるのにお世話になったみんなを招待した。
平和とは何なのか、その意味やよろこびを教えてくれる、すばらしい絵本だった。