- 作者: 入江杏
- 出版社/メーカー: くもん出版
- 発売日: 2006/05/01
- メディア: 大型本
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この絵本の作者は、「世田谷事件」で亡くなった奥さんの姉にあたる方。
「世田谷事件」は、突然、一家四人が殺されて、いまだに犯人が見つかっていない事件である。
この絵本は、その一家の女の子と男の子がかわいがっていた熊のぬいぐるみの視点から、突然愛する家族を失った悲しみと、この世界のちょっとした美しさの中に、いつまでもずっとつながっているその存在を感じることが描かれていて、悲しいけれど、とても良い絵本だった。
一日も早い事件の解決を、あらためて願うし、この絵本を製作し、自分のみならず多くの人が悲しみを乗り越えるためにグリーフケアに努めている著者の方は本当に立派だと思う。