絵本 「ゆい子のゆうき」

ゆい子のゆうき (沖縄平和絵本シリーズ)

ゆい子のゆうき (沖縄平和絵本シリーズ)


沖縄少女暴行事件を描いた絵本。

このあまりにも重く、難しいテーマを、よく絵本にしたものだと思う。
絵も、文章も、入魂の作品だった。

主人公のゆい子の悲しみと、そして勇気を、もしもその心が木石ではないならば、決して忘れてはならないと思った。

ゆい子のおばあさんが言う、

「いくさは、五三年前に終わったんじゃない。
ウチナー(沖縄)は、いまも、いくさ場だよ」

というのは、本当にそのとおりなのだと、あらためて思う。

ぜひとも多くの人に読んで欲しい一冊だった。