- 作者: 宮里きみよ,米田晴彦
- 出版社/メーカー: 汐文社
- 発売日: 1998/03/01
- メディア: 単行本
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沖縄少女暴行事件を描いた絵本。
このあまりにも重く、難しいテーマを、よく絵本にしたものだと思う。
絵も、文章も、入魂の作品だった。
主人公のゆい子の悲しみと、そして勇気を、もしもその心が木石ではないならば、決して忘れてはならないと思った。
ゆい子のおばあさんが言う、
「いくさは、五三年前に終わったんじゃない。
ウチナー(沖縄)は、いまも、いくさ場だよ」
というのは、本当にそのとおりなのだと、あらためて思う。
ぜひとも多くの人に読んで欲しい一冊だった。