絵本 「まっ黒なおべんとう」

絵本 まっ黒なおべんとう

絵本 まっ黒なおべんとう


朝、お弁当をよろこんで楽しみに持って、出かけて行った息子。

広島の原爆で、戻ってこなかった。

母は、必死に街を探すが、白骨の死体ばかり。

どれが息子なのかわからないが、どうも呼んでいる気がする白骨があり、いったんは結局わからないと思って立ち去りかけるが、もう一度戻ってよく探してみると、あの朝、持っていった弁当箱が、中が黒く焼け焦げてそこにあった。

あまりに悲しい、哀れな物語だが、この弁当箱の背景にある思いを、決して後世のものは忘れてはならないのだと思う。