ドラゴンマシーン
- 作者: ヘレンウォード,ウエインアンダースン,Helen Ward,Wayne Anderson,岡田淳
- 出版社/メーカー: BL出版
- 発売日: 2004/03
- メディア: 大型本
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不思議なタッチの絵の、不思議な感覚と余韻のある絵本だった。
ドラゴンは、「見ようとしなければ見ることができない」というメッセージは、人生のいろんなことに相通じることかもしれない。
主人公の少年は誰も見ることができないドラゴンに注意を払い、たくさん見ることができるようになる。
やがてドラゴンたちが暴れだし、遠くに連れて行ってあげる。
少年がひとりで遠くに行ったことで、家族はとても心配し、少年はいかに親から愛されているかわかるようになる。
一匹、変な顔の犬を親が飼ってくれることになったのだが、少年だけはそれはドラゴンのうちの一匹であるとわかる。
このストーリーを読んでて、このドラゴンというのは、単に絵本の中の絵空事というより、人間の無意識の領域や生命力、情念みたいなものだろうかと考えさせられた。
実際、もう一冊、ドラゴンを描いた絵本があって、
ドラゴンたちは今夜もうたう
- 作者: ジャックプリラツキー,ピーターシス,Jack Prelutsky,Peter Sis,小野耕世
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1995/09
- メディア: 大型本
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これも面白い絵本だった。
ピーター・シスの絵が良い。
こちらの方では、昔はみんなドラゴンを信じていた、というメッセージが描かれるのだけれど、このドラゴンというのは、無意識や、よくわからない生の神秘のことだろうかと、やっぱり考えさせられる。
絵本は本当奥が深いと思う。