ダワー 「敗北を抱きしめて」

敗北を抱きしめて〈上〉―第二次大戦後の日本人

敗北を抱きしめて〈上〉―第二次大戦後の日本人

私にとっては、敗戦後の日本の歴史・占領時代の七年間の出来事は、生まれるだいぶ前の出来事です。
よく知らないことばかりでした。

この本で、それら敗戦後間もない頃の日本、占領時代七年間のいろんな世相や出来事や、どう日本人がその状況を受けとめ主体的に行動しようとしたかについて、とても面白く知ることができました。

GHQによる占領統治時代の七年間は、短期間ではありましたが、とても大きな影響を日本に与えたと思います。
それまでの日本のあり方に大きな変化がもたらされました。
敗戦から六十年、占領終結からも半世紀以上が経った今の日本も、その時代につくられた枠組みや大きな影響の下にあるといえると思います。

そうした、戦後の改革や民主主義の受容の、何を継承すべきで、もしくは何を乗り越えるべきか。
それを考えるためにも、まずはあの時代がいかなる時代だったか、さかのぼって、いろんな事実を正確に知り、考察が必要があるかもしれません。

外国人研究者によって書かれたにもかかわらず、あの時代の日本を描いた本ではやっぱりもっともわかりやすく面白い一冊ではないかと思います。