クロ現  戦後65年 北方領土で何が

(2010年 8月記す)


クロ現で、北方領土の特集があっていた。

http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2925

最近、北方四島へのロシアからの投資が増えて、島民の生活は急速に豊かになっているそうである。
実効支配の恒久化を狙っての政策なのだろう。

にしても、この番組を見てて驚いたのは、90年代頃は北方四島はかなり貧しく、特に色丹島では、98年には七割の住民が日本への返還に賛成というアンケートもあったとのこと。

90年代にもし北方領土返還の話をもっと進めることができていれば、現地住民との合意も今よりずっととりやすかったのではなかろうか。

外交には時期というものがあるので、それを逃すとただでさえ難しい問題がさらに難しくなることもあるように思う。

今もそうかもしれないけれど、90年代の日本の政府や外務省って、本当外交的には何をしてたんだろう。
今更言っても仕方ないかもしれないが。。

北方領土の出身の方は、さらに高齢化が進み、もはやタイムリミットが近い方も多いようである。
四島で進まないならばせめて二島で当面の交渉を進めることにして、これ以上ロシアの実効支配の恒久化政策が進まないように、強力な意志で政府には解決に向けて努力して欲しいものだ。

菅さんも、せめて北方領土問題で何か功績をあげれば、少しは国民の見方も変わるのではなかろうか。


(その後、メドベージェフ露大統領が北方領土を直接訪問した。北方領土問題はかなり困難な様相を呈してきている。「ロシアのことには詳しくないので」と言った駐露大使は更迭された。日本政府には、ロシアへの外交に本腰を入れ、すぐれた人材を配置して、なんとか現実的に良い方向での解決を目指して欲しいものである。)