梯和上の御法話のメモ

(2009年5月11日のメモ)

釈尊のお悟りとは、生死を超えた精神の領域に目が開くことだったのでしょう、

生もありがたく、死もありがたい、

生も尊く、死も尊い

心豊かに生き、心豊かに死ぬ、

そうした道が、釈尊には見えて、そのためにどうすればいいかということを教えとして人々に伝えられた、

臨終を、すべてが無に帰して何もかもが終わる死だと思うか、あるいは浄土で仏に生まれることになると思うか、

どちらと思うかで、人生はぜんぜん違ってくる、

死をひっくるめて、人生全体をどう受けとめるか、どう受けいれるかが大切であり、そこから今の生き方も決まってくる、

浄土で仏となって生まれると思ってごらんなさい、

そうすると、死が終わりだというのとは、ぜんぜん違う人生が開けるし、仏になっていくというひとつの方向と秩序が人生に与えられる、

生も尊く、死も尊い、心豊かに生き心豊かに死ぬことのできる精神の領域が開かれる。