映画 「バベル」

なんといえばいいのか、いまいちすっきりしない、不必要に難しい設定にしてある気がする作品である。
だが、ネットで見ると非常に多くのレビューや言及がこの作品についてあることを思えば、それだけ何かしらひっかかる作品なのかもしれない。

東京というのは、バベルの塔を作ったころのバビロンやソドムとゴモラに若干似ているのだろうか。
別に東京だけではなくて、全世界中そうなのかもしれないけれど。
人の心は通じ合うことが難しく、また、バラバラの環境や言語に分割されている。
しかし、思わぬところで、何かしらつながっているのかもしれない。

銃などの武器や暴力や、誰かの悲劇や、ちょっとした行き違いも、見えないところでこの世界では連鎖しているのかもしれない。
一方で、善意や理解も、存在しているのかもしれない。

とりあえず、猟銃や武器を世界にばら撒くことだけはやめといた方が良さそうである。