映画 「イントレランス」

イントレランス【淀川長治解説映像付き】 [DVD]

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今から百年近く前の映画作品なのだけれど、とても不思議な、すごい作品だった。

その時代のアメリカと、宗教戦争の頃のフランスと、バビロニア帝国がペルシアに滅ぼされる頃と、キリストの時代の四つの時代の物語が交差しながら、非寛容と寛容の闘いがいつの時代にもあったこと、そして愛のみが本当の救いと寛容をもたらすこと、ともすればそれが踏みにじられがちだった歴史と、現代でもその危険があるからこそ努力すべきことが描かれている。

映画の歴史の最初期の作品にして、その後に乗り越え不能な到達点をいきなり示した不思議な作品と言えるかもしれない。

また、驚くのは、特にバビロンのシーンでのエキストラやセットのすごさ。
さぞかし金がかかっているのだろうと思う。
CGなどない時代なのだから。

前からいつか見たいと思っていたので、見ることができて本当に良かった。
名作。