2014-02-25 雑詩 春の日に 雑詩 春の日に 愁い沈む心を払う術もなく、ひさびさに山の頂までのぼって歩いてみた。野鳥が鳴き、梅は咲き、雲は青空に流れる。人とは何なのだろう。 短い生涯の間、あくせくと、心を煩わせて生きる。絶望も希望も虚妄だと魯迅は言ったが、たしかにすべて心の中にあるだけのことなのかもしれない。わが心は晴れずとも、空はこんなにもうららかに照っていた。