- 作者: ポーラ・R.ハーツ,Paula R. Hartz,奥西峻介
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2003/11/01
- メディア: 単行本
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バハイ教は、19世紀の半ば頃、イランで始まった宗教。
世界全体で、現在六百万人ほどの人が信仰しているそうである。
この本を読むまで、ほとんど詳しいことはよくわからなかったけれど、この本は世界のいろんな宗教を紹介するシリーズの中の一冊で、バハイ教についても手際よくわかりやすく解説してあって面白かった。
日本で言えば幕末の頃、イランでは、バハイ教を始めたバブやバハオラという人たちが、こんなにもドラマチックで大変な生涯を送っていたのだと、全然知らなかった物語だけに、とても興味を惹かれたし、胸を打たれた。
バハイ教は、教義としては、世界の他の宗教を尊重し、あらゆる差別に反対し、平和や世界の調和を求め、男女の平等と一夫一婦制を唱えているそうで、この本を読んだ限りだと、とても開明的で進歩的な良い宗教のように思えた。
日本人にはあまりなじみがないが、世界にはあらためていろんな立派な宗教があるものだと感心した。
イスラエルのハイファに、バハイ教の大きな寺院があるそうで、youtubeにその動画があったので見てみたが、とてもきれいな美しい寺院だと思う。
http://www.youtube.com/watch?v=vxesOz6rRlw&feature=youtu.be
世界各地のバハイ寺院も美しかった。
http://www.youtube.com/watch?v=tMIf96DASSc
仏教やキリスト教やイスラム教やユダヤ教もそれぞれに特色のある寺院や教会の建築が美しいが、それぞれに深い精神性があればこそ、それらの建築も美しいのだと思う。
バハイ教も、また独自の高い精神性があればほど、これほど寺院も美しいのだろう。
他にもいろいろ関連の本を読んでみたいと思った。