そういえば、うちのじいちゃんも、戦時中、上海を訪れたことがあったそうで、その写真も残っている。
上海の街の大きさは行ってみないとわからんもんだと言っていた。
私も十年ぐらい前に一度上海に行ったことがある。
でっかい街だった。
たぶん、戦前は、本当に魔都の雰囲気が漂う魅力的な街だったのだろう。
「大世界」という、昔は非常にあやしげな場所が、今は博物館みたいになっていて入れたのだけれど、なんだか夢のふきだまりという感じがした。
魔都の昔は遠くに去ってしまったのだろう。
租界の頃がなつかしい、などと言ったら、中国人には憤慨されるし、ありうべからざる帝国主義者ということになるんだろうけれど、もちろん上海の租界がなくなったことは喜ばしいことなのだろうけれど、あの複雑なシステムが一種のアジールのような空間を二十世紀前半には成立させていたのだろうと思う。
そういえば、二十一世紀の今って、本当、世界のどこにも謎めいた場所もアジールもなくなってしまったような気がする。
どこかにはまだあるんだろうか。
上海の昔の写真と音楽。三分過ぎぐらいから李香蘭が流れてなつかしさで胸がいっぱいになった。もちろん、その時代にいたわけじゃないのい、妙なものだ。
上海の街。なつかしいなぁ。十年前、一度旅行しただけだけど、その時行った場所が映っていて、そういえばこうだったとなつかしかった。上海は本当に魅力的な街だと思う。
これは今年の新年の上海の様子の動画。
かなりド派手。