絵本 「最後の巨人」

最後の巨人

最後の巨人


全くの架空の話なのに、やけにリアルな感じがする物語。

あるイギリスの科学者が、ビルマの奥地の巨人族の地をたずねて冒険し、困難な旅路の末に巨人族の地にたどりつく。

そこでの日々と、その後…。

とても面白かった。

今も、スリランカやタイの山奥には、ほとんど人が一度も入ったことがない、どうなっているのかわからない密林があるという。
できれば、そこも、そのままにして、あんまり人が足を踏み入れない方がいいのかもしれない。

科学や冒険というのは、時に残酷なものだ。
そっとしておく方が良いものもこの世にはたくさんある。
そんなことを考えさせられる、不思議な物語だった。