雑感 平清盛

先日、ひさしぶりに広島の厳島神社に行った。
とても素晴らしい風景を見ていて、これほどの神社や平家納経をつくったのだから、平清盛というのは、やっぱり偉大な人物だったのだろうと思った。
先月は六波羅蜜寺ではじめて平清盛像を見たのだけれど、その時も大した人物だったのだろうという気がした。


おそらく、平家政権というのは、それ自体の問題というより、長年の藤原政権の問題や膿が噴出した面や、どうにもならぬ天災で苦しんだ面が大きかった気がする。
ただ、その責任や不満を一身に背負わされてしまったのだろう。


平家はあとかたもなく滅びてしまったけれど、厳島神社や平家納経に見られるような、美しい願いと夢は、たしかに後世に残ったのだと思う。
どれだけ素晴らしいビジョンや願いを後世に残すことができるか。
それが、本当は最も大切なことかもしれないし、後世に残ることなのかもなぁ。