蝉しぐれ


もうだいぶ前に見たけれど、いい映画だった。

原作は、だいぶ昔に読んだことがあるけど、かなり忘れてたので、あらためて楽しめた。

人生には、いろんな不条理な出来事があるけど、そんな不条理な出来事に、黙々と耐えて、健気に気高く生きる、そんな昔の日本人の姿が、藤沢周平の作品には本当によく描かれている。

藤沢作品の小説や映画は、触れるたびにほろっとする。
やっぱり、藤沢周平は最高だ。

蝉しぐれ」や、他の藤沢作品みたいに、
私も普通の一介の庶民だけど、
自分に縁のあった、昔好きだった人や、友や、家族は、できうる限り、大事にしたいし、何かの時は力になれたらなと思った。

もちろん、今目の前にいる大切な人たちも。