真木和泉のことば

士の重んずることは節義なり。
節義は例えていえば、人の体に骨あるが如し。
骨なければ首も正しく上に在ることを得ず、手も物を取ることを得ず、足も立つことを得ず。
されば人は才能ありても学問ありても、節義なければ世に立つことを得ず。
節義あれば不骨不調法にても、士たるだけのことにはことかかぬなり。

真木和泉