絵本 「花さき山」

花さき山 (ものがたり絵本20)

花さき山 (ものがたり絵本20)


この「花さき山」の絵本は、もう六、七年前に、一度、ある人にすすめられて読んだことがあった。
その時も心打たれたけれど、いまあらためて読むと、本当にすばらしい作品と思う。

何か良いことをすると、その時に、「花さき山」に花が咲く。
本当に美しいビジョンだと思う。

そういえば、法然上人の「選択本願念仏集」の中にも、念仏の一声一声に浄土で蓮の花が咲くということが書かれている箇所がある。

目には見えなくても、そのような花をできるだけ咲かせていく人生。
そうした人生を心がけて生きることができたら、それこそが豊かな心の人生と言える。
そう思う。

斉藤隆介と滝平次郎のコンビの絵本はそれも名作だけれど、この作品は特にその最高峰と思う。
多くの人に一度は読んで欲しい。