よくよく考えてみれば、マキャヴェリや福沢諭吉が絶望しなかったことは、本当にすごいことだったと思う。彼らは世の中の人々の馬鹿さ加減には毎度あきれるばかりだったことだろう。にもかかわらず、諦めることなく、絶望することなく、快活に生きた。考えれば考えるほど、信じがたい、すごいことだ。
ツイッターには、本当にどうしようもない人たちがいる。その主張の根拠を質問すると、その質問を文句だの腹を立てているだの言って、肝心の質問には答えずに逃げ回る。要は何の根拠もなく、妄想と主観だけで政治を論じているのだろう。そのような無責任な態度こそ、国家社会にとって百害あって一利なし。
今日も良い日
明日も良い日
そうしたい
そうしていこう
自分を慈しみ
人を慈しみ
おてんとうさまに恥ずかしくないように
まっすぐ歩こう
親に感謝し
友を大事にし
妻子を愛し
地域や国を大切にし
与えられるよりも与えることを
心がけて生きていこう
求めるよりも、与えられていることにまず気付き
感謝の心を育んで生きよう
私はこの世界を愛している
この国を愛している
周りの人々を愛している
自分を愛している
「桜咲く 花のうき世を 下に見て 心高くも 鳴くひばりかな」(梅田雲浜)
「ネガティブな心の傾向に打ち勝ち、ポジティブな可能性を強めることは、心の旅路において最も重要な部分をなします。」(ダライラマ)
Overcoming negative tendencies and enhancing positive potential are the very essence of the spiritual path.
「誰かを愛し、失恋した方が、誰も愛さなかったよりもすぐれている。」(テニスン)
"'Tis better to have loved and lost than never to have loved at all. "
対米自立は大切だが、反米を掲げればあらゆる虚言虚偽や悪口雑言が許されると思ったら大間違い。ジョゼフ・ナイの「対日超党派報告書」( Bipartisan report concerning Japan)など、原物もなく誰も見たことがない偽書。 そんなものをかたり、虚言虚偽ばかり言っている人々は、本当に恥ずべき人々だ。
「俊徳を明らかにして、以て九族を親しむ。」(書経)
「遠きを柔らげ、ちかきをよくす。」(書経)
「一日二日に万幾あり」(書経) 一日や二日の間にも、万ものこれから先につながっていく機会や萌芽がある、という意味だろう。この言葉はとても感銘を受けた。書経も深いなぁ〜。
「不虐無告」(無告を虐げず)という書経の言葉には、とても感銘を受けた。これが本当に王道だと思う。しかし、現代社会では、声なき声、無告の民は、とかく虐げられ、搾取されてしまいがちなものかもしれない。
「無偏無党、王道蕩々」(書経) 党派心に偏ったりゆがむことがなく、公正中立な心で生きること、それこそ本当の王道で、正々堂々たる精神だ、という意味だろう。この八字を、現代日本人は少しは腸に刻むべきかもしれない。
上杉隆さんがいかにデマばかり流し続けていたか、ここに詳細に考証してある。
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4774153176/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1
震災直後、正義感は強いけれど、あまり自分の頭で考える訓練をしていない人が、随分と上杉さんにだまされていた。もちろん、第一の責任は上杉さんにある。ひどいものである。
「一、四十年運転制限制を厳格に適用する。二、原子力規制委員会の安全確認を得たもののみ、再稼働とする。三、原発の新設・増設は行わない。」 『革新的エネルギー・環境戦略』
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120914/20120914_1.pdf
一応、民主党政権はこれを掲げてはいるわけだ。これを骨抜きにせず、どこまで実行できるか。
ちなみに、マニフェストを自分の眼で読んだことがない人は、消費税増税がマニフェストに違反するというデマを信じ込んでいる場合が多々あるようであるが、2009年マニフェストにはそもそも消費税を上げないとは書いていない。
消費税について記述がない。
さらに、2010年マニフェストには、明確に消費税の協議を進めると明記してある。
したがって、野田政権は何も消費税についてマニフェストに違反していない。
鳩山さんが記者会見で四年間消費税を上げないと言ったことはあり、それを公約と言えば言えるが、2009年時点でこれから四年上げないと言ったのであり、野田政権が決定した消費税引き上げ開始の2014年時点ではすでに五年経っており、なんら公約に違反していない。
記事を読む際も、マニフェストや公約に関しても、安易にマスコミを鵜呑みにせず、各自自分の頭で考えるべきと思う。
日本がIMFに600億ドル拠出 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121012-00000177-jij-int このニュースについて、消費税を増税しながらIMFに貢いでいる云々のつぶやきがあるが、外国為替資金特別会計からこの資金は出るので、別に消費税収とは関係ない。新たに負担は生じない。国際経済安定のための措置だ。
アリストテレスの『ニコマコス倫理学』の第三巻を読んでたら、「願望」と「選択」の峻別がなされていて、非常に興味深かった。
つまり、選択は現実に可能な事柄から熟慮の上でなされることであり、願望は現実に不可能なことも願望できることと異なると。
「願望」と「選択」の峻別というのは、今の日本の政治家にも、ともすれば忘れられがちな大事なことの気がする。
特に三年前の鳩山政権はひどかった。
鳩山さんは「願望」は立派でも、それを実現するための手段の準備や熟慮、つまり「選択」の知恵が全く欠如していた。
鳩山さんは「願望」だけで、現実可能な物事から選択するという慎慮が欠如していた。
野田さんは、現実的ではあるけれど、どうも理念や願望が欠けがちな気がする。
菅さんは、理念も、現実性も、両方あったけれど、あまりにもバッシングがひどくて長く続かなかった。
「願望」と「選択」の両立は難しい。
「軍旅は舒をもって主となす。舒なればすなわち民力足る。」(司馬法) 軍は余裕をもって行動することが最も大事である。余裕をもっていれば、軍隊や国民も余裕をもち、十分な力を発揮できる。といった意味だろう。司馬法は兵法書の中でも、本当ためになる。
他力とは我が力ではない、我を動かす力である。
我を支持して仏道に不退転ならしめる力である。
それは即ち如来の本願力である。
そして、その願力に乗ずれば、それはそのままに我が力となるのである。
本願力に乗じて浄土へと往生を願う。
それが不退転を得る機縁となるのである。
されば浄土に往生してのち、不退転となるのではない。
不退転ならしむる仏力は、浄土を願うものの上に現行するのである。
(金子大栄 口語訳教行信証 108頁)
「永遠の人生に映るを感ずる。これ念仏する身の生の喜びである。人生の永遠に帰することを思う。これ信心の行者の死の寂けさである。」
(金子大栄 前掲 132頁)
「南無とは拝む心であり、うちに大いなる願をもつものである。阿弥陀仏とは、その願から現れる無限の力である。ゆえに称名すれば必ずさとりを得るのである。
敬虔感情は永遠界への思慕を伴う。南無阿弥陀仏というは、その感情と思慕とを声に発露し身に現行するものである。この意味があるから念仏者は必ず聖なる世界へと生まれるのである。」
(金子大栄、120頁)
「念仏者には、自然の万象、悉く本願の心を喩(さと)すものとして感知せられる。」
(金子大栄、前掲、142頁)
“Your attitude, not your aptitude, will determine your altitude.” (Zig Ziglar) 「才能ではなく、君の態度が、君が至る高さを決めるのである。」
11月 追記分
次の選挙で自民党と維新があまりにも圧勝すると、本当に憲法改正になるということは、国民各自はよくよく弁えた方がいい。それを食い止めるためには、現実問題としては、民主党にある程度勝たせるしかない。
民主党政権は社会保障面においてはそれなりに地道に実績を積み上げてきた。良い側面を見ずに、むやみやたらと叩いている人々は、それがはたして自分たちの人生や生活にとっていかなる結果をもたらすか、よく考えるべきだろう。
小田実さんが、以前テレビでこんなことを言っていた。戦後の日本は、産業構造の中心に軍需産業がない、平和な産業構造の国になっている。 これは歴史的に見て、とてもすばらしい価値のあることだ。敗戦で、日本は富国強兵とは違う国をつくろうと思ってきた、そのことはとても価値のあることだったと。
次の選挙は、その戦後の価値観や価値が、大きく変わるターニングポイントになるかもしれない。左派で民主党を叩きのめし、応援しなかった人々は、やがて自らの愚かさを嘆くことになるだろう。戦間期のドイツと同じような状況に、今の日本はある。
民主党の実績:診療報酬を10年ぶりにプラス改定○新児童手当スタート※中学生への手当は0円から月額1万円支給へ※3歳未満と第3子以降は月額15000円、その他の小・中学生は月額1万円○児童扶養手当の父子家庭への適用、生活保護の母子加算復活等。こういう具体的な地道なことを評価すべき。
民主党の実績その2:失業率は二割減、有効求人倍率は二倍になった、企業収益は倍増、設備投資は三割増。年に2%経済成長。リーマンショックや311などの状況の中で、非常に堅実によくやっていると評価すべきではないか。
野田さんが国連総会で演説した三つのこと。一、未来をおもんぱかる力。二、地球を外から眺める視点。三、紛争をルールに基づいて理性的に処理する作法。この三つの叡智の発揮ということ、とても大切なことだと思う。いま、あらためて思う。
どうもツイッターを見ていると、安易に「売国奴」や「国賊」という言葉を使っている人々がいるのを見て、なんともうんざりする。日本人ならば誰でもごく当然に、自分の国を愛し、大切に思っている。仮に政治的な主張が異なっていても、その一点はお互いに認め合うべきだろう。
私は、安倍さんも日本のことを愛していると思うが、野田さんも深く日本のことを愛していると思う。その他の政党の人々も、ほとんどそうだろう。人と生れて、誰が自分の郷土や祖国を愛さない者がいようか。それぞれに、ただそのために正しいと信じる道を辿っているだけだろう。
昨今の日本国民というものは、国のために自分が何をできるかは全然考えず、国が何を自分のためにしてくれたかを考えるようである。また、政治家を応援したり支えるために自分が何をしたかではなく、政治家が自分のためにどれだけ面白がらせてくれたかが大事なようだ。善し悪しは別にして。
野田さんが言うところの「未来をおもんぱかる力」、つまり先を見て熟慮する、思慮の力が、次の選挙で日本国民が問われていることだろう。たかだか三年ぐらいでそんなに世の中急に変わるはずがないのに、民主党に対してむやみに文句と失望をつのらせて、その反動から投票すると、その先はどうだろう。
「天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである。」(マキャヴェリ) とすれば、今の日本人は、第一次世界大戦後のドイツの歴史や、昭和初期の日本の歴史によく学んだ方がいいかもしれない。それらの歴史をよく学べば、今とるべき道は何なのか、おのずとわかる。
やたらと民主党を攻撃しているネット上の「国民の生活が第一」の人々は、本当に戦間期ドイツの「社会民主主義要打撃論」とそっくりと思う。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%B7%E3%82%BA%E3%83%A0%E8%AB%96 敵を見間違え、敵を利する、本当に愚かな行為だ。やがて歴史が彼らの愚を裁くだろうけれど。
この逆風の中、あえて民主党にとどまって立候補した政治家や、それらの人々を応援する人々は、本当に「ハチドリのひとしずく」だと思う。いま、日本を山火事が蔽おうとしている。心ある人は、たとえ一見無駄のようであっても、ハチドリのひとしずくを担って、なんとか山火事を消そうとしている。
この財政難の中、野党が言うように、二百兆円も土建に十年間でばら撒いたら、国家財政はどうなることか。どうでも良い名称にこだわって、国防軍などと戦間期ドイツを髣髴とさせる名称に自衛隊を変えて、欧米諸国の警戒感も招けばどうなることか。原発推進に再び戻って、311を無にしてどうするのか。
戦後の日本では、自民党右派(清和会系)、自民党左派(宏池会系)、社会党、の三つが、大体政治における大きな勢力だった。宏池会系、つまり、吉田・池田・宮沢の、自民党内部での護憲派と、清和会系、つまり改憲派の岸・福田・小泉とが、かつては両方自民の中にあった。が、今は自民は右派のみ。
改憲右派の清和会系の直系が安倍さん。それに対して、かつての自民党左派的な、あいまいだけれど、それなりに現憲法の枠内で現実的に対応する、中庸のありかたは、今現在の政治勢力の中では、野田さんの民主党がその姿勢を最も継いでいると思う。かつての社会党的なものは、生活・社民だろう。
とすれば、次の選挙は、改憲右派の安倍自民党・維新の会か、あるいはかつての社会党的な無責任野党の生活・社民か、もしくは中庸・リベラルの野田民主党かの、三つの選択肢だと基本的には言える。このうち、一番あいまいでわかりにくいのは三番目だ。しかし、現実的に最も堅実なのは三番目だ。
自民党のHPを見ていたら、民主党政権を検証したという文書があった。http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/pdf/067_01.pdf よく自民党支持者が、民主党を「ジミンガー」と揶揄し、自民の文句を言っているだけというが、ブーメランにならんか…。自分たちの半世紀の政権にも同じことやってみた方がいいかも。
本当に、国民の大半は、自民党の憲法改正案をきちんと読んで、しかもその内容に納得し、賛同して、憲法改正しようと思って自民党を支持しているんだろうか。民主党が惨敗すれば、自民と維新の連立で、衆院で三分の二を超える可能性は高い。来年の参院選でも自民が勝てば、改憲の可能性は極めて高い。
今の流れだと、民主党が大敗し、自民党と維新の会が合わせると三分の二の議席に至る可能性が高い。自民と維新が連立を組めば、たいていの法案は通せるし、憲法改正を発動することもできる可能性大。自民党の憲法改正案、本当にみんなきちんと読んで、そのうえで支持しているんだろうか…。
「公の秩序」が人権規定の上に追加され、現憲法より国家の統制が強化されることを、皆本当に望んでるのか。http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/116666.html どうせ自民党や維新が勝つのはわかっているのだから、せめて自分は「逆張り」をしてバランスをとるという構えが、今求められていると思う。
社会保障費は、民主党政権のこの三年の間、16.8%増えた。文教費はおよそ一割増。中小企業関連予算は90%増、つまりほぼ二倍になった。有効求人倍率は倍増、失業率は減り、倒産件数も二割減った。民主党政権はこの三年、実によくやった。マスコミのネガキャンにだまされるのはもうやめよう。