チャイルディッシュな負の遺産 安倍政権という時代

加藤節先生が、安倍政権の負の遺産として、以下の三つの点を指摘していた。

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1、立憲主義を否定して法的安定性を崩壊させたこと
2、無責任体制の蔓延
3、長期政権の病理

 

たしかに、これらの負の遺産は大きいと思う。

 

また、安倍さんのことを「チャイルディッシュ」と指摘していたのも、たしかにそうかもしれないと思えた。


これは別に安倍さんに限らないのかもしれない。


昔の首相は、それなりに成熟した大人の人物を感じさせられたものだったけれど(村山さんとか橋本龍太郎さんとか)、最近は必ずしもそうでないようにも思える。
そして、そのような安倍さんが高い支持率を得続けたのは、メディアも国民も、総じて「チャイルディッシュ」になってきたからなのかもしれない。
これは別に首相や与党だけに限らず、野党も含めての問題かもしれない。

 

では、どうすればいいのかというと、なかなか難しいものにも思える。


精神の成熟というのは、一見無駄に見えるような、人生における遠回りや苦労の経験や、あるいは直接ではなくても間接的な経験としての文学や宗教や歴史や思想哲学などを積み重ねることが必要のようにも思えるのだけれど、どれも無駄なこととして省こうとしているのが忙しい昨今の世の中である。

 

チャイルディッシュで無責任だった安倍時代負の遺産が、今後少しは克服されていくのか、それともますます問題が悪化して、あの頃はまだしも良かったという体たらくになっていくのか。
後者にならないことを願うばかりである。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/7a3f190d04f88afdfbc63af665db1f7607b0eec1