- 作者: 白土三平
- 出版社/メーカー: 小学館
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カムイ伝 全15巻完結 (文庫版) [マーケットプレイス コミックセット]
- 作者: 白土三平
- 出版社/メーカー: 小学館
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いつか読もうと思いながら、なかなか読まずに来たけれど、このところ何カ月もかけてちょっとずつ読んで、今日やっとカムイ伝文庫版全15巻を読み終わった。
たしかに、カムイ伝を読まずして日本の漫画を語ることはできないと思った。
日本漫画史上に残る不滅の金字塔だろう。
江戸初期の、百姓と非人と武士たちをめぐる、大河作品。
舞台は江戸時代の、ある架空の小藩。
百姓の正助と、非人のカムイと、武士の竜之進の三人の少年が、いちおう主人公格だけれど、他にも大勢のキャラが登場する一大大河作品である。
私がわりと好きなのは、笹一角と苔丸とゴンである。
本当に男の中の男とはああいう人々のことだろう。
にしても、幕藩体制というのは、なんと非情なものだろうか。
百姓と非人に対する巧妙な分断政策を見ていると、なんともひどいものだと思う。
ラストのシーンについては、以前少し話しに聞いたことはあったのだけれど、本当になんとも言えぬ結末だった。
当時はこんなことも多々あったのかもなぁ。
福岡や各地にも、義民や百姓一揆の歴史が伝わっているけれど、あらためてちょっとずつ調べてみたいと思った。
続編の「カムイ外伝」も、ちょっとずつ読んでいきたいと思う。