私は直接見てなかったのだけれど、昨日の民主党代表選候補者ネット質問会で、こんなやりとりがあったそうだ。
ある人からの
「民主党の総理大臣は迷走してばかりだったが自分は迷走しないと断言できるか」
という質問に対し、
岡田さんが、
「迷走してばかり、には違和感がある。
野田さんは色んなことを決断できた、歴代総理の中でも出色の総理の一人だと思っている。
菅さんは色々いわれるが状況は非常に厳しかった。
東日本、原発そして半年も経たないうちに内閣不信任を突きつけられる中で、よく壊れずに総理として務められたと思う。
普通の人なら壊れたかもしれない。
それくらい大変な事態だった。
だから迷走してばかりはちょっと違うんではないかと。」
と答えたという。
全く同感。
軽薄なマスコミや世論に迎合して自分の政党の元代表たちを安易に叩く人よりは、岡田さんのような人こそ信用に足ると思う。
私見では、民主党政権がうまくいかなかった理由は主に五つあると思う。
1、主要政策について党幹部間ですら共有が不十分だった。
2、財源の見通しの甘さ。
3、いきなり普天間問題に突っ込んでこけたこと。
4、党内対立の激化。
5、有権者があまりに性急に結果を求めたこと。
この五つが大きいと思う。
つまり、党内ガバナンスと政治的思慮の不足、およびフォロワーシップの問題である。
もし、岡田さんが代表になったら、民主党にはこれらの五つの失敗を二度と繰り返さない、しっかりとした党内ガバナンスと政治的思慮を持った政党になってもらいたいし、私たち有権者もあまり政治に急な成果や魔法の杖を期待せず、気長に見守り支えるような、政党と支持者・有権者の両方の成熟が実現したらと思う。
おそらくは岡田さんならば、それらを実現できるのではないか。
岡田さんは、平和憲法の擁護・2030年代原発ゼロ・決めたことを守る民主党と多様性のある民主党を明確に掲げている。
この方針に沿って、オール民主党でがんばれば、思ったより早く民主党は立ち直るかもしれない。