- 作者: 徳善義和
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/06/21
- メディア: 新書
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すばらしい名著だった。
ルターは、正直、長い間なんとなく敬遠というか、あんまり好きになれない人物だった。
この本を読んでも、いろんな限界や欠点はあったんだろうとは思う。
しかし、不思議なことに、ところどころ、とても共感させられた。
いろいろ欠点や限界はあっとしても、核心の部分に、本当にすごい真実と力がルターにはあったのだと思う。
同時代の人々もそう感じる人が多かったからこそ、あれほどルターを中心にして時代が転回することになったのだろう。
神学的な見解に関しては、不思議なほど、ルターの根本的な部分はとても納得がいき、共感させるものがあった。
ルターの他の著作も読んでみたくなった。
多くの人におすすめしたい、入魂の書と思う。