絵本 「雁の童子」

宮澤賢治の『雁の童子』を絵本にしたもの。

恥ずかしながら、私はこの絵本を読むまで、きちんとこの作品を読んだことがなかった。
本当に不思議な、深く心にのこる作品と思う。

そういえば、ふと、昔、ある私にとってとても大切な、今は先立った人が、『雁の童子』を読んだという話をしていて、どんな話?とたずねると、『雁の童子の話』と答えていたのを思い出した。
たしかに、そうとしか説明しようのない、不思議な話だと思う。

なつかしさと、あと不思議な清澄さと美しさで、胸がいっぱいになる作品だった。