絵本 「あったかい雪」

白い街 あったかい雪 (ポプラ社の絵本)

白い街 あったかい雪 (ポプラ社の絵本)

本当に感動して泣いた。

同じ物語が、『雪とパイナップル』という本にすでになっているのだけれど、これはその物語を絵本化したもので、あらためて深く胸を打たれた。

人の心のあたたかさ。
その一方で、放射能という現実の冷たさとひどさ。

どちらも、人間の生み出したものであるし、どちらも人間が生み出すことのできるものなのだろう。

冷酷で悲しすぎる放射能の汚染ではなく、雪の中にパイナップルの缶詰を探し見つけ出すようなあたたかい心を持った人の世であって欲しい。