- 作者: 古木涼子
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2013/06/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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たまたま書店で手にとって読んだのだけれど、とても良い本だった。
著者はシスターで、フィリピンに十二年間いたことがあるそうである。
フィリピンは物質的には日本よりずっと貧しいが、人々は皆とても明るく元気で助け合って生きているそうで、子どもの誕生日には誰もがとても大きなケーキを焼いて、学校の先生や同級生たちに振る舞うというエピソードや、「サマサマ」というフィリンピンの言葉があり、お互いさまで助け合い、困っている人は周りに迷惑をかけるのを当然と思い、周りも助け、誰か他の人が困っている時は、迷惑と思わずに自分も助ける精神が徹底しているそうである。
それに対し、日本はとかく、人に迷惑をかけたくないと一人で引きこもってしまったり、多くの人があまりにも苦しんでいる気がする、という指摘は、なるほどと思った。
本書に紹介してある、いくつかの日本の子どもや大人の事例は、どれもとても考えさせられる話だった。
なんとこの世には、健気に一生懸命生きている人や生きた人がいて、また一方で、なんと苦しんでいる人がいるのだろうとあらためて思った。
この本には、著者が作詞作曲した歌のCDもついている。
Youtubeにもその歌がある。
とても良い歌と思う。
いのちというのは、本当に大切なものだし、どのような時や場所でも、いのちを輝かせることが神からその人に与えられた宿題で、それができた人は、傍目からはどれほど苦しみや悲しみの多い人生であったとしても、きっと本人も、そして神から見た時も、満点合格の人生なのだろう。
多くの人にお勧めしたい素晴らしい本だった。
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http://www.youtube.com/watch?v=RJ-CCY3ixG0