絵本 「だれかがぼくを」

だれかが ぼくを (PHPわたしのえほん)

だれかが ぼくを (PHPわたしのえほん)


港湾のようなところで、今にも人をナイフで刺し殺そうとしている若者。
しかし、心に、「殺さないで」という声が聞こえる。
それで、寸前のところで、人を殺さずに済んだ。
そのことが、とても美しい海の絵とともに描かれていた。
この絵本では、それは遠い昔の母の愛情や願いから聞こえてきたようである。
人類の歴史で言えば、モーゼもお釈迦様も、人を殺さないことを命じ、いわば「殺さないで」という声を響かせ続けてきた。
今も、そうした声こそが最も大切で、すんでのところで多くの人を救っているのかもしれない。