毛利恒之 「恋ひ死なむ 殉愛のキリスト者 手島郁郎」

恋ひ死なむ――殉愛のキリスト者 手島郁郎

恋ひ死なむ――殉愛のキリスト者 手島郁郎

昭和の時代に、あたかも聖書の時代や中世の聖人のような、信じられないぐらいの熱烈なキリスト教の信仰に生きた手島郁郎さんの生涯を描いたノンフィクション。
とても面白く、すばらしい本だった。
ともかく、手島さんの信仰の熱さに、読みながら驚嘆させられた。
本当のキリスト教の信仰というのは、このようなものなのだろうと読んでいて思った。
私が生れる前にお亡くなりになられているので仕方ないとはいえ、生前の手島郁郎さんの聖書講義を聴いてみたかったとあらためて思えてならなかった。
異言や神癒という、あたかも聖書の時代のような出来事が次々と起こったことが記されているけれど、きっと本当のことだったのだろうと読んでいて思えた。
すごい人物がいたものである。
この前、手島さんの『マタイ伝講話』は読んだので、ぜひまた別の御著書を読んでみたいと思った。
この熱さは、見習いたいと思った。