- 作者: 手島郁郎
- 出版社/メーカー: キリスト聖書塾
- 発売日: 1990
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
とても素晴らしかった。
著者の信仰のすごさには、ただただ驚嘆するばかり。
宗教とは、教えではなく、生ける神、生けるキリストを信ずること。
そう著者は断言し、観念や理論ではなく、宗教は生命だと言い切る。
「地上の短い七十年、八十年の人生における最大の発見は、キリストを発見することです。」
と言い切る著者の信仰は、本当にすごいと思う。
「神を知るより、似ようとせよ。」
という言葉も、なるほどと思った。
人間の偉大さは、どれだけ多くの人に仕えたかによる、ということも、なるほどと思った。
心を翻し、幼子のように無念無想に福音を受けいれること。
一切をキリストに委ね、養われていくこと。
平均的人間の列を離れるには、忍耐と勇気を要すること。
一人一人に守護天使がついているということ。
いと小さき者の一人が滅びることも天の父の御心ではなく、その魂が立派に育っていくように苦心されていること。
神の御心に沿わないことが罪であるということ。
などなど、著者は何も衒うことなく、まっすぐに説き明かしている。
信仰は議論ではなく、真実なものに触れることだ、ということもなるほどと思った。
また、バルテマイのような信仰を持つべきだということも、なるほどーっと思った。
「今日ぐらい、一期一会と思って、キリストに触れる」
という言葉も、心に響くものがあった。
これほどの、熱烈なキリストへの信仰の本というのは、本当に稀な気がする。
今までの巻と同様、この本を読むことができて本当に良かったと思う。