長田弘 「幸いなるかな本を読む人」

幸いなるかな本を読む人 詩集

幸いなるかな本を読む人 詩集


長田弘『幸いなるかな本を読む人』を読んだ。
何冊かの本についての詩集である。
本を詩に詠むというのも、新鮮で、良かった。


以下の言葉が心に残った。


「読むことは歩くことである。」


「人は死ぬが、よく生きた人のことばは、死なない。」


「人生は、何で測るのか。
本で測る。一冊の本で測る。
おなじ本を、読み返すことで測る。」


「読むとは、古いことばを
新しいことばに更新すること、
古い意味から、新しい意味をとりだすことである。」


「芸術とは人生との和解」


「新しい真実なんてない。
変わらない真実が忘れられているだけ。」