
ペンブックス19 ユダヤとは何か。聖地エルサレムへ (Pen BOOKS)
- 作者: 市川裕,ペン編集部
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2012/12/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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豊富な美しい写真の数々とともに、とてもわかりやすくユダヤ人の人々の今現在の様子や歴史、エルサレムの町の様子や、さまざまなミュージアムなどを、いろんな切り口で解説していて、とても面白かった。
ユダヤ人やその歴史に興味がある人にとって、格好の手引書の一つではないかと思う。
いろんなミュージアムのURLも載っているので、そのうちひとつひとつネットで見てみたくなった。
いつかいくつかは訪れてもみたい。
日本も、関西や東京にユダヤ教のシナゴーグや団体があると知って驚いた。
神戸には戦前、三万人のユダヤ人が住んでいたそうである。
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の一神教の人々は、いま世界で三十二億人にのぼるという。
そのうちユダヤ教の人は千三百万人ほど。
もともとは、キリスト教もイスラム教もユダヤ教から別れ出たようなものだし、アブラハムやモーゼの前は、世界はすべて多神教だったことを思えば、ユダヤ人を通じて一神教がこれほど広まり、世界に影響を与えてきたことは、本当にすごいことだと思う。
とはいえ、ユダヤ教の内部も、超保守派、保守派、改革派、再建派などのいろんな考え方の人々がおり、戒律を厳守する人もいれば、食物規定などは守っていない人々もいるそうである。
一口にユダヤ人やユダヤ教といっても、その内部はいろんな考え方や多様性があるのだろう。
あらためてイスラエルやユダヤ教とその歴史に興味をそそられる一冊だった。