絵本 「弟をかえして」

弟をかえして―愛からの手紙 (沖縄平和絵本シリーズ (1))

弟をかえして―愛からの手紙 (沖縄平和絵本シリーズ (1))

これも、涙なしには読めない一冊だった。


沖縄の地上戦での御話で、小さな女の子の弟が、戦争の中で、爆弾の破片をお腹に受けて、死んでしまう。
また、逃げている人々の中の、とてもかわいい赤ちゃんが、泣き声をあげるから黙らせろと兵隊に言われ、お母さんが泣く泣く窒息死させる姿も、その女の子は目撃する。


なんと実際の戦争とは、むごいものだろうか。
日本は地上戦を沖縄以外の県は経験していない。
なので、空襲の被害は別にして、こうした地上戦の悲惨さは、満洲サイパンなど外地の一部と、沖縄のみが経験したことだろう。


そのむごさを、私たちは忘れてはならないのだと思う。