里中満智子 「マンガ旧約聖書 第三巻」


旧約聖書士師記やサムエル記やダニエル書などの物語をこの第三巻ではマンガにしてある。

昔、士師記やサムエル記は読んだはずなのだけれど、だいぶ忘れてしまっているので、あらためて面白かった。

しょっちゅう主に背き、主を忘れては、また主に立ち返るユダヤ民族の歴史は、なんだか考えさせられるものがある。

士師たちの物語やダビデやソロモンやダニエルの物語も、またあらためて面白いなぁと思った。

また、ダニエルやネヘミヤたちの視点から言うと、ペルシア帝国のキュロスやダレイオスはわりと寛大で良い皇帝だったのかもなぁと思った。
ヘロドトスの歴史だと、彼らは英雄であるのと同時にギリシャの最大の宿敵として描かれるけれど、何事も視点によって評価はだいぶ異なるのだろう。

それにしても、本当に古代イスラエルの歴史も、波乱万丈だと思う。
今もある意味その余波はずっと続いてるわけで、いつになったら本当にあのあたりが皆幸せで平和な世が来るのだろう。

ユダヤ人もペリシテ人パレスチナ人)らも、そのうち本当に平和になるといいなぁと、読みながら思えた。