箴言の中に、こんな言葉があった。
Let love and faithfulness never leave you;
bind them round your neck,
write them on the tablet of your heart.
(Proverbs 3.3)
慈しみとまことがあなたを離れないようにせよ。それらを首に結び
心の中の板に書き記すがよい。
(箴言 第三章 第三節)
良い言葉だと思う。
日本語訳だと「慈しみとまこと」となっている箇所は、英訳だと、「愛と誠実さ」となっている。
仏教でも、慈悲は最も重要なことである。
また、真実であること、誠実であることも、とても重要である。
浄土教では、誠実さは特に「至誠心」として、三心の一つとして重視される。
江戸時代の儒教でも、「誠」が重視されていたことは周知のとおりである。
慈悲と至誠心がないようなものは、仏教でもなんでもないし、仁と誠がないような武士道や儒教なども形骸化したろくでもないものだろう。
洋の東西を問わず、慈悲と至誠心を心に銘記することが大事なのだと思う。