絵本 「エタシペカムイ」

エタシペカムイ―神々の物語

エタシペカムイ―神々の物語


エタシペとはトドのことだそうである。

海の中で誰と闘っても強いトドが、山にはヒグマがいてとても強いという話を聞き、ヒグマにケンカを売りにいく。

ヒグマははじめは戦いを避けようとするが、トドが山を荒らして攻撃してくるので、ついに壮絶な戦いが始まった。

三年もの間、壮絶な戦いを繰り広げ、ヒグマもトドもはじめはとても大きな体だったのが小さな体にお互いになってしまい、疲れ果てて、それぞれの住む場所に帰っていった。。

ヒグマが、無駄なケンカをしてはならない、というところで、このカムイ・ユーカラは終わるが、なんだか荒唐無稽なようで、今でも政界をはじめ至るところに当てはまりそうな、考えさせられる物語だった。