絵本 「花のき村と盗人たち」


新美南吉が原作の絵本。

人を信じる心が、人を変えることを、あらためて教えられる。

実際、周りの人たちがどのような態度でその人に接しているかで、その人がどう生きるかはかなり変わってくるのかもしれない。

地蔵が本当に救ったのは、村人である以上に、この盗っ人たちだったのかもしれない。
また、村の人たちが良い心であることによって、守られたのは村人たち自身である以上に、この心を入れ替えた盗っ人たちだったような気もする。

今の日本は、このような村や、この牛を連れていた少年のような心を、どれぐらい持っているのだろうか?
新美南吉がそう問いかけているような気がした。